クマの首輪にトランプ陣営のステッカー、愛護団体が情報提供呼び掛け 米
(CNN) 米ノースカロライナ州アッシュビルで最近、首輪にトランプ大統領の選挙運動ステッカーを張られたクマが見つかり、愛護団体が情報提供を呼び掛けている。
同市でクマの保護活動に取り組む団体HABは、ステッカーの背後にいる人物やグループを探すため、情報提供者に5000ドル(約53万円)の賞金を出すと発表。フェイスブック上で「クマに政治的なステッカーを張るのは残酷で無情な人間だ」と非難した。
市内に住む女性が先週、玄関前でくつろぐクマを見つけて写真を撮り、HABに連絡した。同州のクマ研究機関がつけたとみられる追跡用の首輪に、「トランプ2020」と書いたステッカーが張られていた。
女性は先月31日、玄関前でこのクマを見つけたという/Courtesy Shelia Chapman
女性は「追跡対象のクマはただでさえ、首輪の重さや耳のタグで苦しんでいる。そのうえ政治的なステッカーを張りつけるなんて」と、怒りと悲しみをあらわにした。
HABは、同じ状態で見つかったクマはこれで2頭目だとして、研究チームのメンバーが張りつけた可能性を指摘した。
女性宅の玄関前でくつろぐクマ/Courtesy Shelia Chapman
一方、研究チームの専門家はCNNとのインタビューで「動物にステッカーを張る行為は道義に反する」と強く批判。何者かがクマに近づいて餌付けしたとみられ、人間とクマの両方を危険にさらしたことになると主張した。
地元紙によれば、市内では昨年9月にもトランプ陣営のステッカーを張られたクマが目撃されていた。同じクマだったのかどうかは明らかでない。