原油タンカーで火災、1人死亡 漏出不明 スリランカ沖
ニューデリー(CNN) スリランカ海軍は5日までに、同国沖合で27万トンの原油を積んだパナマ船籍のタンカー「MTニューダイヤモンド」上で爆発や大規模な火災が発生、インドの消防隊も交え消火作業に努めていると報告した。
CNNの取材に応じたスリランカ海軍将校は、3日から続く火災は4日朝の時点で鎮火されていないと述べた。原油の漏出の有無に関する情報はまだ届いていないともした。
同国海軍は声明で、火災による原油への影響はないが、原油の貯蔵区画への拡大を防ぐ必要な措置を講じていると指摘。「原油が海洋へ流出するリスクはまだない」とも述べた。
火災は機関室のボイラーが爆発した後に発生し、フィリピン人乗組員の1人が死亡した。他の乗組員22人は全員が船外へ退避したという。
現場はスリランカ南部サンガマンカンダ・ポイント沖から約38カイリ(70キロ)離れた海域。船尾から分厚い黒煙を噴き出す様子をとらえた写真や映像も公開された。
20年前に建造された同タンカーはクウェートからインドのパラディップ港へ向かっていたという。
鎮火作業にはスリランカ海軍、同空軍、港湾施設管理当局、インド海軍や同沿岸警備隊が出動している。