フランスから輸入の200万円のワニ革バッグ、税関が廃棄処分 豪
(CNN) オーストラリアの女性がフランスから購入したワニ革のバッグが、豪当局の輸入許可を得ていなかったために税関で押収され、廃棄処分されていたことが分かった。
豪国境警備隊(ABF)は今年1月、フランスの専門店からオンラインで購入されたサンローランのハンドバッグを、西部パースの港で押収した。
当局によると、女性はこのバッグを2万6313豪ドル(約204万円)で購入していた。
ワニ革製品は同国に輸入すること自体違法ではないが、野生生物の違法取引にかかわる恐れがあるため、ワシントン条約で規制されている。バッグは欧州からの輸出を許可されていたものの、同条約に基づく輸入許可を得ていなかった。
当局はバッグを押収したが、購入者にそれ以上の措置を科さないとの決定を下したという。
レイ環境相はこの件をめぐり、一部の製品は輸入に特別な許可がいることを強調。絶滅の恐れがある野生生物を守るには、動物製品の輸出入制限が不可欠だと指摘した。
税関当局によると、違法な輸入品としてはアクセサリーやみやげ物、毛皮、動物のはく製や象牙などの例がある。同国では野生生物の取引で有罪となった場合、最大で禁錮10年、罰金22万2000豪ドル(約1700万円)を科される。