国民は気を緩めすぎと苦言、感染再拡大で 英専門家

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英国における新型コロナ感染の再拡大に専門家が警鐘を鳴らしている/Adrian Dennis/AFP/Getty Images

英国における新型コロナ感染の再拡大に専門家が警鐘を鳴らしている/Adrian Dennis/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染が再拡大する英国の首席医務官代行は12日までに、感染者の増加に重大な懸念を表明しながら、「国民は気を緩めすぎている」との苦言も呈した。

BBC放送に述べた。ジョナサン・バン・タム首席医務官代行は封鎖措置で感染拡大が低下した夏季に国民は少々警戒を緩和することが出来たと指摘。国民は危機は去ったと言いたいだろうが、「去ってはいなかった」と強調。

「再び立ち向かう時期だし、我々の危機は続いていることを自覚する時だ」と訴えた。

一方、ハンコック保健相は過去数日間での感染者の増加は若年層が多かったと説明。ラジオ局の取材に、25歳以下で特に17~21歳が目立ち、金銭的に余裕がある若年層が大半を占めたと述べた。

その上で、若者が新型コロナで死亡するリスクは低いが、他の人間にうつす危険性があると強調した。

また、ジェンリック住宅相もスカイニュースとの会見で若年層に慎重な行動を要請。「外出を楽しんでも、帰宅し高齢の親族がいる場合は特に注意を払って欲しい」と呼び掛けた。

ただ、英国内では政府の新型コロナ対応策が混乱を生じさせているとの不満も出ている。政府は先月、業界の支援のため国民に外食を督励するキャンペーンを開始。この措置は予防策の努力をそぐとの批判を招いた。

英国内の大学は近く授業を再開する予定だが、ハンコック保健相はキャンパスに戻る学生は懸念の対象との見方を示した。

英国内の大学団体は声明で「学生たちはこれまで動き、暮らし、学び、交際するよう説かれてきた。その上で保健相が学生たちが感染の第2波に責任があると示唆することなどは到底受け入れられない」と反論した。

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