行動制限の緩和を急きょ中止、感染止まらず ジャカルタ

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ジャカルタの墓地で感染予防の防護具を身につけ埋葬を行う作業員/Anton Raharjo/Anadolu Agency/Getty Images

ジャカルタの墓地で感染予防の防護具を身につけ埋葬を行う作業員/Anton Raharjo/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大が進むインドネシアの首都ジャカルタ特別州のアニス知事は12日までに、これまで進めていた行動制限の緩和を急きょ取りやめ、より厳しい予防策を打ち出す方針を明らかにした。

「急ブレーキだ」とも付け加えた。同国の国営アンタラ通信によると、首都が直面する緊急事態を踏まえれば他の選択肢はないとも記者会見で強調した。新たな措置は9月14日から実施する。

同国政府の今月10日時点での統計によると、国内の感染者総数のうち約4分の1がジャカルタに集中。人口が1000万人以上の首都内の累計感染者数は計4万9837人となっている。

ジャカルタ特別州政府は、新型コロナの検査を先週受けた市内の住民のうちの12.2%が陽性反応を示したと報告した。

アニス知事は会見で、新型コロナの感染拡大が始まった初期の段階で打ち出した大規模な行動制限などの対応策を改めて導入すると主張。その理由として、死亡率、隔離用の病床や集中治療室がある施設の収容状況や市内での陽性反応の発生率の3点に言及した。

過去2週間のデータに触れ、死亡率は上昇し、病床の埋まり具合は最大限の水準にあり仮に行動制限を講じなければ今月末までには満杯になる恐れがあると指摘した。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、インドネシア内の累計感染者数は日本時間の12日午後の時点で計21万940人、死者は8544人となっている。

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