欧州で相次ぐクリスマスのコロナ規制緩和、再燃懸念する声も
欧州のクリスマスを象徴するイベントも、新型コロナウイルスを理由に中止が相次いでいる。
ベルギーではクリスマスマーケットが全て中止になり、ドイツ・ケルンのマーケットも中止された。一方、オーストリア・ウィーンやフランス・ストラスブール、スイス・バーゼルのクリスマスマーケットは開催される。
エストニアは今月10日、クリスマスパーティーを含む国内のイベントは全て中止になると発表した。ただし「家族と一緒に祝うクリスマスは認められる」と言い添えた。
専門家からは、たとえクリスマスであっても、人が集まる危険を冒すべきではないと指摘する声もある。「これまで9カ月の犠牲を払ってきたのは、クリスマスに一切を捨ててしまうためではない」。英ブリストル大学のガブリエル・スカリー客員教授は19日、ツイッターにそう書き込んだ。
欧州はクリスマスシーズンにロックダウンを緩和した代償を、来年にかけて負うことになるかもしれない。
カナダでは10月に市民が感謝祭を祝ってから3週間の間に症例数が急増し、最大都市のトロントは今週初めから再度のロックダウンに踏み切った。