写真を撮ろうとした女性、高さ80メートルの崖から転落死 豪
(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州の観光地で、高さ約80メートルの断崖絶壁の上に立って写真を撮ろうとした女性が足を踏み外して転落し、死亡した。
CNN提携局のナインニュースによると、ロージー・ルーンバさん(38)は12日、夫と子どもと共に同州のグランピアンズ国立公園を訪れ、周囲の山々やふもとの町が一望できる展望台に立った。
警察によれば、ルーンバさんは安全柵や立ち入り禁止の標識を越えて岩の上によじ登り、写真撮影のためポーズを取ったところで足を踏み外して、高さ約80メートルの崖から転落した。
目撃者はルーンバさんの悲鳴を聞いていたが、助けることはできなかった。警察や救急隊は6時間かけて断崖絶壁を登り、遺体を収容した。
展望台周辺はこの作業のために同日午後いっぱい閉鎖され、午後10時までに再開された。
この展望台はインスタ映えスポットとして人気が高く、崖の端に立ったり足を投げ出したりする写真が多数投稿されている。
地元のツアーガイドはナインニュースの取材に対し、ルーンバさんが転落する30分ほど前にも、ツアー客に対して注意を促したばかりだったと語った。安全柵を越えて岩によじ登る人は後を絶たなかったといい、「いつか誰かが転落すると思っていた。それが起きてしまって悲しい」と話している。