小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったカプセル、豪州で回収
(CNN) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったカプセルが、オーストラリア南部ウーメラの砂漠に着地して無事回収された。
カプセルは現地時間の6日午前4時半(日本時間午前2時半)ごろ、大気圏に突入して流れ星のように尾を引く姿が観測された。
JAXAのチームがカプセルからの信号を探知して着地点を特定し、ヘリコプターを送り込んだ。カプセルは約2時間後に回収され、現地の仮設本部に運ばれた。
カプセルの中には、リュウグウで採取された砂が1グラムほど入っているとみられる。日本での開封後に正確な量などが発表される。
はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられた。19年2月にリュウグウの地表、同7月に人工クレーターの砂を採取し、昨年11月に帰還の途に就いていた。カプセルを分離したうえでさらに探査の旅を続け、26~31年の間に3つの小惑星に接近する計画だ。
流れ星のような姿が観測された「リュウグウ」の砂が入ったとみられるカプセル/JAXA
はやぶさの初号機は、10年6月に小惑星「イトカワ」からごく微量のサンプルを持ち帰っていた。
米航空宇宙局(NASA)の探査機オシリス・レックスはリュウグウによく似た小惑星「ベンヌ」で最近、サンプルを採取した。23年に地球へ持ち帰ることになっている。
リュウグウのような小惑星には有機物や水が含まれ、これが地球に衝突して生命の起源となった可能性が指摘されている。サンプルの分析が生命誕生のなぞ解明につながることが期待される。
Photographs of the fireball captured on-site. Welcome back.
— HAYABUSA2@JAXA (@haya2e_jaxa) December 5, 2020
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