メキシコのコロナ対策率いる高官、ビーチの写真に非難の声
メキシコ市(CNN) メキシコ政府の新型コロナウイルス対策を指揮してきた保健省次官のウゴ・ロペスガテル博士が、南部オアハカ州のビーチで休日を楽しんでいたとみられる写真が拡散し、非難の声が広がっている。
写真は先週末、同州シポリテの海に面したレストランで撮影されたとみられる。ロペスガテル氏はマスクなしで女性とともにテーブルに着いている。
同氏がその数日前に旅客機内の通路でマスクをあごまでずらし、携帯電話で話していた姿の写真も拡散した。
メキシコ国内の移動は現在、ほとんど制限されていない。ロペスガテル氏の行動が違法というわけではないものの、同氏はこれまで連日のテレビ会見で、国民にマスク着用や対人距離の確保を呼び掛けてきた。年末のツイートでも外出自粛を求めたばかりだった。
同氏が住むメキシコ市では30近い公立病院で収容人員が限界に達し、シェインバウム市長が市民に不要不急の外出をやめるよう要請している。警戒レベルは2週間以上前に最高の段階まで引き上げられ、多くの事業所が少なくとも10日まで閉鎖を余儀なくされている。
写真が本物であることは、メキシコ政府の情報筋が確認した。本人はこの件について、4日夜に記者会見を開く予定だ。