国際貨物便で16歳少年が密航、氷点下の中を奇跡的に無事 オランダ

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警察はマーストリヒト・アーヘン空港で4日、到着便にひそんでいた16歳のケニア国籍の少年を発見した/Frank Kerbusch/BSR Agency/Getty Images

警察はマーストリヒト・アーヘン空港で4日、到着便にひそんでいた16歳のケニア国籍の少年を発見した/Frank Kerbusch/BSR Agency/Getty Images

(CNN) オランダ南部リンブルフ州にあるマーストリヒト・アーヘン空港で、英ロンドンから到着した貨物機に密航していた16歳のケニア国籍の少年が見つかった。少年は1時間の飛行中、気温が氷点下に下がった着陸装置付近に隠れていたが、奇跡的に無事だった。

少年はマーストリヒト・アーヘン空港で機体から転げ落ちたところを発見された。警察は、人身売買絡みだった可能性があるとみて捜査している。

オランダ国家警察の広報は、「まさに奇跡だ」「こんな風に密航すれば、普通は寒さと酸欠のために死亡する」と話している。

少年は低体温症のため病院に運ばれたが、その後完全回復したという。

警察によると、少年はケニアの首都ナイロビを出発し、トルコのイスタンブールを経由してロンドンにたどり着いていた。

航空情報サイトによると、4日にロンドンのスタンステッド空港からマーストリヒトに到着したのは、トルコ航空が運航する貨物便1便のみ。同機は最高高度5791メートル、時速460マイル(約740キロ)に到達していた。

同機は同日午前にイスタンブールからロンドンに到着し、3時間後にマーストリヒトへ向けて出発していた。

スタンステッド空港の関係者は、少年が同機に乗ったのはスタンステッド空港ではなかったと話している。つまり、イスタンブールから乗っていた可能性が大きい。

少年は亡命を申請し、オランダ移民帰化局が対応に当たっている。

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