殺処分されたミンクの死骸が大量露出、政府が掘り起こしへ デンマーク

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重機でミンクの死骸を埋める様子=11月9日、デンマーク西部ホルステブロ/Morten Stricker/Ritzau Scanpix/AFP/Getty Images

重機でミンクの死骸を埋める様子=11月9日、デンマーク西部ホルステブロ/Morten Stricker/Ritzau Scanpix/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために大量のミンクが殺処分されたデンマークで、まとめて埋葬された死骸が地表に露出しているのが見つかり、政府が何千もの死骸の掘り起こしを計画している。

国営放送TV2によると、ミンクが埋められた場所で、何百匹もの死骸が露出しているのが見つかった。ガスを使って処分されたために死骸が膨張したと思われる。デンマークのメディアはこの現象を「ゾンビミンク」と形容している。

デンマークでは、ミンクと人との間で感染する新型コロナウイルスの変異種に12人が感染していたことが確認されたため、政府が11月に農場で飼育されているミンクの殺処分を指示していた。

ガスを使って殺処分されたミンク約1700万匹の死骸は、デンマーク西部ホルステブロ近郊の軍の敷地で2メートルの深さに埋められた。ところがその後、数百匹の死骸が地面に露出し始めた。

農務相は11月27日、死骸を掘り起こして焼却する解決策を提示したが、そのためには環境庁の許可が必要だとの見方を示した。

一方、TV2は、死骸は殺菌処理を行った上で再び埋葬されると伝えている。

ミンクの殺処分をめぐっては、大量のミンクを大きな容器に入れてガスで死なせる方法に対して倫理的な懸念も浮上した。

ミンクの殺処分はスペインやオランダでも行われている。

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