ミャンマー国軍、国連大使を解任 総会でクーデター批判
(CNN) ミャンマー国軍は27日、国連総会で軍事クーデターを批判し、国際社会の行動を呼び掛けた同国のチョーモートゥン国連大使を解任した。
国営テレビが現地時間の同日夜、チョーモートゥン氏による「職権と職責の乱用」と「国家への裏切り」を理由に、解雇を発表した。
同氏はこれを受け、ロイター通信に「できる限り抵抗することを決意した」と語った。
チョーモートゥン氏は26日の国連総会で、クーデターをただちに終わらせ、国民への弾圧をやめて民主主義を回復させる必要があると訴えた。会場からは拍手が起き、米国のトーマスグリーンフィールド大使もその「勇気ある」発言を称賛していた。
ミャンマーでは連日、今月1日の軍事クーデターに抗議するデモが展開されている。国軍は27日もデモ隊の取り締まりを続け、最大都市ヤンゴンなどでジャーナリストらを含む数百人を拘束したとされる。
同国の政治犯を支援する団体AAPPによると、各地で治安部隊が催涙ガスやゴム弾、放水銃、威嚇射撃などによってデモ隊の鎮圧を図った。
ロイター通信が地元メディアと救急隊員からの情報として伝えたところによると、中部モンユワでは女性1人が撃たれて負傷した。
AAPPによれば、今月1日から27日までに逮捕、起訴されたり刑を言い渡されたりした市民は854人に上った。