ゾウが鼻で一撃、飼育員死亡 スペイン動物園
(CNN) スペイン北部カンタブリア州の観光行政当局などは28日までに、地元にあるカバルセノ自然公園で雌のアフリカゾウに鼻でたたかれ、飼育場の柵に体をぶつけられた男性の飼育員が亡くなったと報告した。
このゾウの体重は4トンで、44歳の飼育員は大学病院に急送されたが死亡した。この騒ぎが起きた際、飼育員らは飼育場の中を掃除していたという。
同州の観光相は「ゾウの鼻による一撃の衝撃は非常に強く、誰でも助からなかっただろう」と述べた。
地元警察や同公園などが詳しい原因を調べている。
観光相はスペインのメディア向けの声明で、このアフリカゾウは足に感染症を抱え、妊娠していた可能性があると述べた。
飼育員は飼育場の屋外の中庭部分で洗浄作業に当たりながら、子どものゾウと一緒にいたゾウの足の治り具合を調べていたという。
観光相は注意不足が原因の事故との見方を示した。同州政府によると、カバルセノ自然公園は開園後、30年経つが今回のような事故は初めてだった。