17歳の娘を斬首、頭部持って歩いていた父親逮捕 インド
ニューデリー(CNN) インド北部ウッタルプラデシュ州の警察が、自分の娘(17)を斬首したと自白した男を逮捕したことが分かった。
サルベシュ・クマール容疑者が逮捕されたのは3日夜。切断した娘の頭部を持ってハルドイ地区の警察署に向かっていたところを拘束された。
地元警察は5日、CNNの取材に、「容疑者は犯行を自白しようと歩いて警察署に向かっていた」「調べに対し、娘が交際相手とみられる男性と一緒にいるのを目撃し、交際に反対だったので怒りがわいたと供述した」と明らかにした。
クマール容疑者は同州の村出身の野菜売り。自宅から約1.6キロ離れた警察署まで歩いているのを通行人が見かけ、警察に通報した。警察が職務質問したところ、娘が自宅にひとりでいるのを見かけ、部屋に閉じ込めて刃物で頭部を切断したと供述した。
警察の報道官によると、容疑者は状況のわりに冷静で、泣いたり取り乱したりする様子はなかった。警官が娘の頭部を地面に置いて座るよう要請すると、抗議せずに従ったという。
クマール容疑者は現在勾留中で、引き続き事情聴取を受けている。訴追内容は捜査完了後にまとめられる見通し。容疑者は正式訴追後に公選弁護人への接見が許され、公判まで勾留されるという。
国家犯罪記録局(NCRB)の統計によると、インドでは2019年、いわゆる「名誉殺人」が24件報告された。