イラク北部の村に襲撃、8人死亡 ISISが犯行声明
バグダッド(CNN) イラク北部サラハディン県の村で11日、民家などが襲われ、6人家族を含む計8人が銃で撃たれ死亡した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が12日に犯行声明を出した。
現場は首都バグダッドの北約135キロに位置するイスラム教スンニ派住民の多い村。この地域は現在、シーア派民兵組織「人民動員隊(PMU)」の支配下にある。
ISISは犯行声明で、戦闘員数人のグループが村の民家などで3件の襲撃を実行したと発表。PMUの「スパイ」関係者らを含む一家6人を殺害したとして、襲撃現場や被害者の写真を公開した。イラク治安部隊はCNNに、写っているのが被害者ら本人であることを確認した。
イラク軍の発表によると、武装グループはさらに同じ村で地元警官と弁護士を殺害した。
治安当局は捜査の過程で、軍服を着たISISのグループが徒歩で村に侵入し、民家の捜索と称して襲撃を仕掛けたと断定した。
ジャベル県知事は13日、現地を視察したガニミ内相に対し、この地域の治安権限をPMUから地元警察へ移すよう要請したと述べた。ガニミ氏は、カディミ首相の承認を得たうえでこれに応じる構えを示した。
イラク軍は2017年、ISISから国土を完全に解放したと宣言した。しかしその後も各地で、ISISによる攻撃が散発している。