武装集団に拉致された学生、銃突きつけられた映像が浮上 ナイジェリア
ナイジェリア・アブジャ(CNN) 西アフリカのナイジェリアで、北西部カドゥナ州の学校から連れ去られた学生たちが銃口を突き付けられたりむちで打たれたりする映像が浮上した。
映像は13日に浮上し、フェイスブックで広く共有された。一部の学生は見るからに苦しんでいる様子だった。男子学生の1人は背後の人物に銃口を突き付けられた状態で、政府に対して犯人に従ってほしいと訴えていた。
カドゥナ警察によると、同州マンドにある連邦カレッジが11日夜、武装集団に襲撃され、学生39人が拉致された。今回の映像に映っているのはこの学生たちの一部だった。同国北部で教育機関から学生や生徒が集団で拉致される事件は、今年に入って3回目になる。
銃を突き付けられた学生は、救出のための強行作戦を実行すれば犯行集団による重大な結果を招くと訴え、「ここにいる私たちの多くがけがをしている…ひどいけがを…時間が過ぎる…私たちのほとんどは健康問題を抱えている」と付け加えた。
拉致された生徒の動画は13日に浮上した/From Facebook
犯行グループが身代金を要求しているのかどうか、現時点では分かっていない。
カドゥナ警察の広報は14日、CNNの取材に対し、「映像は本物だ。犯人は拉致した被害者の1人を使ってこの映像を録画した」と語った。犯行グループからの金銭的要求については認識していないとしながらも、身代金の要求に応じる選択肢はないと強調している。
拉致されたのは、農業を研究する19~25歳の学生だった。
カドゥナ州当局は12日、軍が武装集団と交戦し、学生や職員など180人を救出したと発表していた。
しかし警察は14日午前の時点で、カレッジから連れ去られた学生39人はまだ拘束されていると述べ、被害者全員を無事救出するため、他の治安機関と連携して合同作戦を展開すると説明した。