英ヘンリー王子、兄ウィリアム王子や父チャールズ皇太子と言葉交わすも「実りなし」
ロンドン(CNN) 英国のヘンリー王子が、妻のメーガン妃とともに米著名司会者オプラ・ウィンフリーさんのインタビューを受けて以降、兄のウィリアム王子や父のチャールズ皇太子と言葉を交わした。ただ内容は「実りのない」ものに終わったという。夫妻の友人がテレビ番組で明らかにした。
夫妻の友人で米CBSの番組の共同司会者を務めるゲイル・キング氏は16日の番組内で、週末に夫妻に連絡を取り、「どのような思いでいるのか確かめた」と述べた。
「ハリー(ヘンリー王子)は兄(ウィリアム王子)と言葉を交わし、父(チャールズ皇太子)とも話をした。私が聞いたところでは、それらの会話は実りあるものではなかった。ただ少なくとも会話を始められたという点で、彼らは喜んでいる」(キング氏)
ウィンフリーさんとのインタビューの中で、ヘンリー王子は兄や父との関係について、事実上破綻(はたん)したと発言。ウィリアム王子と会話することはめったになく、チャールズ皇太子は自分からの電話に出ない時期があったと認めていた。
キング氏はまた、ヘンリー王子夫妻がインタビューに関する王室からの反応に失望していたとも示唆。「夫妻が今なお気分を害しているのは王室が彼らに対し、内々にことを収めてほしいと言い続けているからだと思う。一方で王室は虚偽の話が広まっているとも考えており、それがメーガン妃の名誉を著しく損ねる結果になっている」と説明した。
王室は先週声明を出し、インタビュー内でのメーガン妃のコメントに懸念を表明。指摘された人種差別などの問題については「一家によって内々に対処されるだろう」と述べていた。
「このタイミングで、王室の誰一人としてメーガン妃と話をしていない。彼らにとっては、人種にまつわる議論に王室が関わるのが気に入らないのだろう。彼らが当初から望んでいたのは、王室が干渉してメディアに対し、不公平で不正確な、誤った報道を止めるよう告げることだった。疑いなく人種的な観点を含む内容だからだ」(キング氏)
一方でキング氏はヘンリー王子夫妻について、今の状況から「前進し」、「一家の関係の修復」を望んでいるとも語った。