スイス軍、女性兵士に女性用下着を初めて支給 男性用は中止
(CNN) 女性兵士を増やす目標を掲げているスイス軍が、同国史上初めて女性兵士に女性用下着を支給することになった。スイス軍調達部門の報道官が3月31日に明らかにした。
スイス軍の女性兵士は現在、男性用の下着を支給されているが、4月からは試験的に、暖かい時用と寒い時用の2種類の女性用下着を支給する。
調達部門の報道官はCNNに寄せた声明で、「これまでの軍の装備や制服は、女性特有のニーズにほとんどまたは全く対応していなかった」と説明した。
女性用下着の試用は、1980年代にデザインされた軍の制服を刷新する計画の一環。新しい制服は女性の人間工学などを考慮に入れて開発する。
戦闘服は男女とも同じだが、個々に調整できるようにする。例えば新しい迷彩ズボンはウエストバンドが調整できるようになる。
スイス軍は3月の国際女性デーに合わせて、女性兵士の採用を増やす計画を明らかにしていた。
スイス連邦防衛・国民保護・スポーツ省は、軍に占める女性の割合を現在の1%未満から2030年までに10%に増やしたい考えで、「女性のための新サービス」を導入し、「兵役、仕事、教育、家庭の調和」を促進するとしている。
2019年にはビオラ・アムヘルト氏が女性として同国史上初の国防相に就任していた。