麻薬組織の急襲作戦で25人死亡 警察に非難の声も ブラジル
警察はさらに、検察機関の公務省には事前に報告していたことから、禁止命令違反には当たらないとも主張した。
これに対して公務省の声明では、報告を受けたのは既に作戦が始まった後だったと説明。今回の作戦で不正の疑いがあれば捜査すると表明した。
大勢の死者を出した作戦に対して市民も反発を強めている。マルセロ・フレイショ州議会議員(社会主義自由党)は「このような治安政策は狂気の沙汰であり止めなければならない。家族が震え上がり、人々が自宅で撃たれ、仕事に出かけた住民が負傷し、罪のない人々が殺害され、警官1人が死亡した」とツイートした。
地下鉄運行会社によると、銃撃戦で通行人も負傷した。乗客2人が流れ弾に当たったという。
ブラジル最高裁は昨年6月、特別な例外を除き、人口が密集するリオデジャネイロのスラム街などで警察が麻薬取り締まりの強行作戦を実施することを禁じていた。