指名手配犯、ヘリをチャーターし警察に出頭 NZ
(CNN) ニュージーランド(NZ)南島で、逃げ続けていた指名手配犯の男が借り切ったヘリコプターに乗って警察に出頭する珍事がこのほどあった。
CNNの取材に応じた容疑者の弁護士によると、複数の犯罪行為の罪に問われ、南島の田舎地帯に58日間潜伏。ヘリコプターを使い、ダニーディンに姿を現していた。
ニュージーランドの警察の報道担当者はCNNに、32歳の男がダニーディンの警察に出頭したと説明。意図的な傷害を含む複数の罪の容疑で地元の裁判所に出廷すると述べた。
容疑者は警察署前に詰めていた記者団に逃亡生活を明かし、「本当に良かった。たくさんのヨガを実行した」などと説明。隠れていたのは森のへんぴな場所だったとも伝えた。
また、潜伏中に伸ばしていたあごひげに絡め警察は容疑者と判別出来なかったかもしれないと記者が尋ねると、同意する一幕もあった。
弁護士は、容疑者が出頭を決めたのは地元メディアが「危険な指名手配犯」と描写する記事を見た後で、ヘリコプターを使ったのは劇的な展開など伴わず物事を進めたかったためだと語った。チャーター料金は容疑者が自分のクレジットカードで支払ったという。
弁護士がヘリコプターで容疑者を迎えに行き、ダニーディンまで同乗していた。南島の田舎の地域などではヘリコプターの借り切りはしばしばあり、特にシカの猟師が多いという。