ガザから飛ぶ「風船爆弾」とは? イスラエルとハマスの新たな火種を解説

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イスラエル南部の畑が風船爆弾で火災に=5月9日/Jack Guez/AFP/Getty Images

イスラエル南部の畑が風船爆弾で火災に=5月9日/Jack Guez/AFP/Getty Images

風船爆弾の目的は?

風船爆弾は人々に恐怖を与え、被害をもたらし、火災を引き起こすことを目的としている。ガザ地区に接して取り囲む土地の多くは、野原や自然保護区、農地だ。

住宅街に落下してけが人や損害を出し得る爆発物の場合を除き、風船による火災は作物や自然保護区を炎上させる。

イスラエル国防軍の報道官の発表によれば、飛来した発火物により2018年以降、領内の土地1万400エーカー(約4200ヘクタール)超が焼かれたという。この数値には15日の火災は含まれていない。

これまでのところ、発火物によって犠牲者が出たとの当局発表はない。

なぜ今回はミサイルではなく風船爆弾なのか?

風船爆弾は、ミサイルを発射した場合にしばしば起きるイスラエル軍の全面的な報復を招くことなく、ガザ地区の武装勢力が同国にメッセージを送るための安価な方法となっている。

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