生理用品も安全な場所もなく、社会から排除も 世界の女性が今も直面する現実
バングラデシュの女性の半数以上、ネパールでは3分の2以上が、月経中は日常の活動に参加しないと回答。チャドと中央アフリカ共和国では、3人に1人が機会を逸していると答えた。
現地の風習に阻まれて女性が社会活動に参加できない場合もある。ネパールでは貧困地域の女性の半数が、月経中は別の場所で食事をしていると回答。7人中1人は、月経期間中は泥小屋や牛小屋に滞在することを強いられると答えた。
ネパールでは2005年に月経中の女性を集落から離れた小屋に滞在させる行為が禁止された。しかし同報告書によれば、地方や貧困地域では今もこの風習が残っているという。
月経中の女性を排除する風習があるのは貧困地域だけにとどまらない。ネパールの富裕地区に住む女性も30%が別の場所で食事をすると答え、調査対象のほぼ全員が、月経中は宗教活動から離れていると答えた。
安全な場所がないなどの理由で月経中の女性が外出できない国もある。過去1年の間に月経を理由に学校を休んだことがあるという女性はブルキナファソで15%、コートジボワールで20%、ナイジェリアで23%に上っている。