英イングランド、7月半ばまでに大半のコロナ制限を解除へ
ロンドン(CNN) ジョンソン英首相は5日、記者会見を行い、英イングランドに残る新型コロナウイルス対策の行動制限の大半を7月半ばまでに解除する方針を明らかにした。ただ一部の専門家からは、国内各地での変異株(デルタ株)の感染急増を踏まえ、制限解除は時期尚早との声も上がっている。
ジョンソン氏は会見で、ワクチン展開の「継続的な有効性」から感染者が増える中でも制限強化ではなく緩和を検討できると述べた。
一方で、「まず始めに、このパンデミック(世界的大流行)は終わりには程遠いと強調したい」「(7月)19日までに終わっていないのは確実だ」とも述べた。
ジョンソン氏はまた、「われわれは感染者の急増を目の当たりにしている」と言及。19日までに1日あたり5万人の感染者が出る可能性があり、入院数も増加しつつあると指摘したうえで、「悲しいことだが、コロナによる死者が増えるのを覚悟しなくてはならない」と述べた。
イングランドでは2週間後に制限の全面解除が予定されている。ジョンソン氏によると、制限解除についての最終判断はデータを検討した上で、今月12日に行われる見通し。