自治体幹部など40人以上、新型コロナ対策の不備で処分 中国
中国共産党の中央規律検査委員会(CCDI)の発表によると、南京では南京禄口国際空港での感染拡大を許したとして、15人が責任を問われた。
今回の流行の発端になったと見られている同空港では7月20日、定期検査で清掃業者9人の感染が確認された。当局はこの症例について、7月10日にロシアから到着した便での集団感染に関係があると見ている。
空港職員は3人が捜査対象となり、うち2人が拘束された。南京市の副市長を含む数人は、停職や厳重注意などの処分を受けた。
CCDIの別の発表によれば、南部湖南省の観光地、張家界市では、職員18人が流行再燃への対応を怠ったとして処罰された。
張家界市は先月、数千人が集まった劇場公演で南京の集団感染に関連した大規模感染の懸念が強まり、全市的なロックダウンに踏み切った。
南京に隣接する揚州市は新型コロナのホットスポットになった。10日現在、症状のある感染者は394人報告され、うち26人は重症、6人は重体となっている。
揚州市の懲罰委員会は8日、集団検査場で不手際があり、検査を受けた人の間でウイルス感染を拡大させたとして、職員6人を警告処分とし、2人を批判した。国営メディアによると、この集団感染を原因とする感染者は、これまでに30人を超えている。