ファイザー製ワクチン、FDAが近く正式承認の可能性 義務化も容易に
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)が数週間以内にも米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを正式承認する可能性がある。同ワクチンは現時点ではまだ緊急使用許可しか下りていない。
正式承認されれば米国の新型コロナ流行をめぐる状況が変わるかもしれない。
まず第一に、ワクチンを接種しようと思う人が増える可能性がある。米国ではまだ対象者の30%以上が接種を受けていない。
新型コロナワクチンのメーカーは、緊急使用許可を得るために、約3カ月分の臨床試験データを提出していた。これにはワクチンを完全接種した被験者の安全性に関する2カ月分以上のデータが含まれる。ほとんどの副反応は、接種の2~3カ月後に表れる。
ニューヨーク市クイーンズ区で医療従事者がワクチン接種の準備をする様子を見つめる被接種者=7月30日/ANTHONY BEHAR/SIPA USA/AP
しかしこれだけのデータでは不十分だと考える人もいる。
正式承認されるためには、臨床試験ではなく実世界の接種で得られる安全性や有効性に関するデータが必要とされる。米疾病対策センター(CDC)は実世界のワクチン接種に関するデータを追跡しており、米国で接種を受けた人は1億6500万人を超す。
こうしたデータが助けになって、ワクチンは危険ではないと納得する人が増えるかもしれないと専門家は期待する。