アフガンから国際便、前日に続き 米国人など乗客158人が搭乗
(CNN) アフガニスタン首都カブールの空港から10日、カタール航空の旅客機がカタールの首都ドーハに向けて離陸した。前日には先月末の米軍撤退後初となる民間国際便がアフガンを出発していた。
カタール当局者によると、10日の便の乗客は158人。国籍は米国、ドイツ、カナダ、フランス、オランダ、英国、ベルギー、モーリタニアが含まれる。
乗客は同日夜にドーハに到着した後、アフガン人や他の避難民を収容している施設に移される。
米国家安全保障会議のホーン報道官は、米国人21人が10日にアフガンを出国し、そのうち19人がカタール航空のチャーター便で離れたと公表した。残り2人は陸路で隣国に入り、アフガン出身の米国永住者11人も同行しているという。
ホーン氏は政府を挙げて安全な通行を支援する取り組みを続けていると説明。「出国の確実な方法の提示を続けるが、それを選ぶかどうかは残っている米国人にゆだねる」と述べた。
カタールの国営衛星テレビ局アルジャジーラは、カタール航空機が10日早くにカブール空港に到着し、乗客の搭乗前に支援物資の荷下ろしが行われる様子を伝えた。
フランス外務省によると、49人のフランス人とその扶養家族が10日、カタールの支援する作戦でカブールから退避した。乗客はドーハに輸送され、その後フランス外務省が用意したチャーター便でパリに向かう。カブールからドーハにどの便を使って移動したのかは言及がない。
9日にカブールからドーハに到着した最初の民間国際便には、米国やカナダ、ウクライナなどタリバンが出国を許可した約200人の外国人のうち100人あまりが搭乗していた。
航空関係者によると、アフガンの民間航空当局はカブールからの運航便を増やす準備を進めている。空港管理会社は空港の封鎖前と同じで、ターミナルの準備は整っているという。国際便も数日以内にさらに飛ぶ予定だとしている。