ナチス関連のコレクション8千点余、小児性愛容疑者の自宅から発見 ブラジル
(CNN) ブラジル・リオデジャネイロの警察は6日、小児性愛容疑で逮捕状が出た男(58)の自宅に踏み込んだところ、ナチス関連のコレクション8000点以上が見つかったと明らかにした。
コレクションの価値は推定300万ユーロ(約3億9000万円)相当。リオデジャネイロ警察トップのルイス・アルモンド氏によると、この中には当局者の制服や旗、記章、硬貨、メダル、アドルフ・ヒトラーの写真、ナチス政権時代の銃や弾薬などが含まれているという。
アルモンド氏はCNNに対し、「恐ろしい。こんなものは見たことがない。映画『イングロリアス・バスターズ』の世界にいるように感じた」と語った。
コレクションは5日、警察が小児性愛容疑での逮捕状を執行しようと男の自宅を訪れた際に見つかった。警察の声明によると、これに先立ち近隣住民から、男が子どもに近づいて自宅に連れ込もうとする様子を目撃したとの通報が寄せられていた。
警察によると、ナチス関連のコレクションに加え、男のコンピューターから未成年などを対象にしたポルノが見つかった。
容疑者は銃の違法所持や人種差別、児童ポルノ所持などの罪に問われており、警察によると、有罪になれば最大で禁錮30年を言い渡される可能性がある。
ナチス関連品の入手ルートについては、世界各地の違法なインターネット競売を通じて手に入れたとみられている。
押収したコレクションは当面の間、リオデジャネイロの警察博物館で保管される見通し。