ロンドン(CNN) 中国が新型コロナウイルスの起源に関する調査の一環で、湖北省武漢市で収集された血液バンクのサンプル数万件を検査する準備を進めていることが分かった。中国の当局者が明らかにした。
保管されているサンプルは最大20万件で、2019年の最後の数カ月に収集されたものを含む。世界保健機関(WHO)の調査チームは今年2月、これらのサンプルについて、新型コロナウイルスが人間に初めて感染した時期と場所の特定に役立つ重要な情報源になる可能性があるとの見方を示していた。
サンプルは現在、武漢の血液センターに保管されている。入手時期は19年全体に及ぶとみられており、武漢の住民の幅広い層から得られたリアルタイムの組織サンプルが提示されることになりそうだ。武漢は新型コロナウイルスが初めて人間に感染した場所と考えられている。
中国の当局者によると、こうした血液バンクのサンプルは、当該の献血に関する訴訟で証拠として必要になる場合に備え、2年間にわたって保管されてきた。