エチオピア北部ティグレ州の州都で空爆、目撃者が証言

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ティグレ人民解放戦線の運営するテレビ局が空爆後のがれきとされる写真をフェイスブックで公開=18日/Tigrai TV

ティグレ人民解放戦線の運営するテレビ局が空爆後のがれきとされる写真をフェイスブックで公開=18日/Tigrai TV

(CNN) 軍事的な対立の続くエチオピア北部ティグレ州で18日、少なくとも2度の空爆が行われた。目撃者および連邦政府に対して戦闘を続ける武装勢力の報道担当者がCNNに対して明らかにした。

州都メケレで事態を目撃した女性はCNNに対し、爆発音が聞こえアディハキ市場の付近で立ち上る煙を目にしたと証言。爆発を受けて職場を出た際、走り回る人々で現場はパニック状態に陥っていたと述べた。

ティグレ人民解放戦線(TPLF)の報道担当者は、人々でにぎわう市場の営業日での攻撃で民間人を標的にしたとして、連邦政府のアビー首相を非難。標的の一つは人道支援機関十数機関が職員のために利用していたホテルだったとしている。連邦政府は昨年11月、TPLFを掃討する軍事作戦に乗り出し、以来戦闘が続いていた。

その一方、国営通信社のEPAは18日、メケレにあるTPLFの通信網および施設に対して同国空軍が「攻勢をかけ成功した」と報道。空爆は「民間人の犠牲を防ぐべく、最大限の精密さをもって実施された」と伝えている。

ただ、連邦政府のレゲセ・ツル報道官は当初、空爆を否定。CNNに対し、「政府は自国民を恐れさせるいかなる計画もない。なぜそんなことをすべきなのか。事実ではない。テロリストたちは世界がエチオピアに敵対するよう仕向けるため、空と陸の両方から攻撃を受けているという誤った主張をすることで、世界を戸惑わせている」と語っていた。

エチオピア軍は2020年11月以降、エリトリア軍兵士および地元の民兵の支援を受けて、TPLFを権力の座から排除するため大規模な攻勢に乗り出し、同州の大半を支配下に置いた。メケレで空爆が実施されたのは、この時以来となる。

TPLFは今年7月にメケレを奪還。その後政府は一方的な停戦を宣言したが、TPLF側は停戦を拒否。エチオピア軍やその友軍が同地域から出るまで休むことはないと述べていた。

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