行方不明の4歳女児、19日ぶり無事発見 オーストラリア
警察はヘリコプターやドローンなどを使って一帯の大掛かりな捜索を実施していた。
クリオちゃんの寝袋もなくなっていたことなどから、警察は何者かに連れ去られたと判断。スミスさんとパートナーのジェイク・グリッドンさんは、クリオちゃんの発見に協力してほしいと呼びかけ、西オーストラリア州政府は発見につながる情報提供に100万オーストラリアドル(約8500万円)の懸賞金を設定した。
発見に至るまでの数週間で複数の手がかりが浮上。キャンプ場からカーナーボンへつながる道路を南下していた車が目撃され、警察はこの車の運転手に名乗り出るよう要請した。今週に入り、警察は、キャンプ場付近で収集された大量のごみの捜索を行うとともに、カーナーボン地域の民家を訪ねてクリオちゃんの痕跡を探していた。
クリオちゃん発見につながる情報には100万オーストラリアドルの懸賞金が設定された=30日、パース/Richard Wainwright/AAP/Reuters
有力な情報が入ったのは2日夜だった。警察はこの情報を手がかりとして捜索令状を取り、3日午前0時46分、民家の家宅捜索を実施。家の中に1人でいたクリオちゃんを発見した。
クリオちゃんは元気そうな様子で、医師が診察するともに、両親のサポートも行っている。
ニューキャッスル大学のザンシ・マレット犯罪学教授は、見知らぬ相手に連れ去られ、これほど長い間行方不明になっていた子どもが無事に発見される確率は「きわめて低い」と指摘、「誰もが最悪の事態を考えていた。本当に素晴らしい結末になった」と話している。