米、ウクライナ危機めぐりロシアと協議 「率直な」会談も事態打開なし
リャブコフ氏は会談後記者団に対し、ウクライナ国境での軍備増強に関して米国は懸念しているが、ロシアは軍事作戦に踏み切る意図はないと説明。「米国側に攻撃の計画はないと説明した」「兵士の戦闘訓練はすべて我が国の領土の内側で行われている。この点に関して事態激化のシナリオを懸念する理由はない」とした。
シャーマン氏によると、米国は緊張緩和の定義として、ロシアがウクライナ国境付近の兵士らを兵舎に戻すか、あるいは兵士らが行っている演習はどんな内容で何の目的があるのかを説明することを挙げている。ロシアは米国に対し、国境での軍集結は侵攻への前触れではないと伝えたという。
今後はベルギー首都ブリュッセルで12日に北大西洋条約機構(NATO)とロシアの会談、13日にオーストリア首都ウィーンでロシアと欧州安全保障協力機構(OSCE)の協議が行われる。