ウクライナ軍兵士が軍の工場で発砲、5人死亡
ウクライナ・キエフ(CNN) ウクライナ内務省は27日、同国の軍の施設で兵士1人が発砲し5人が死亡、5人が負傷したと明らかにした。
発砲した国民防衛隊の21歳の隊員は銃撃後に拘束された。現場は東部ドニプロにある機械製造工場。兵士4人と作業員1人が死亡した。死亡者には女性1人も含まれる。
モナスティルシキー内相は事件についてフェイスブックで説明し、被害者の家族や友人に弔意を示した。現時点で犯行の動機を示唆する情報はないという。
今後は同相の指示を受けた機関が犯行に至った経緯の調査や、武器使用許可を与えられた時点での当該兵士の精神状態に関する検証を行う予定。
ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、フェイスブックへの投稿で遺族らに哀悼の意を示すとともに、負傷者の救命に当たった医師らの「奮闘」に言及した。
上記の工場は、ウクライナ政府の宇宙機関がロケットなどを製造するための施設。銃撃はウクライナと隣国ロシアとの緊張関係が急激に高まる中で発生した。ロシアは現在、ウクライナとの国境付近に数万人規模の兵力を集結させており、侵攻への懸念を呼び起こす事態となっている。