中国の外交高官、国家主権の保護は「ウクライナ問題にも当てはまる」
(CNN) ウクライナの首都キエフでロシア軍の侵攻による戦闘が激しさを増す中、中国の外交高官の1人は、国家主権を保護する中国の長年の方針を擁護するとともに、その方針は「ウクライナ問題にも等しく当てはまる」との認識を示した。
劉暁明・中国政府朝鮮半島事務特別代表は「中国はすべての国の主権と領土の一体性が尊重と保護に値し、(国連憲章の)目的と方針が誠実に守られるべきだと考える。中国の姿勢は一貫し、かつ明確であり、ウクライナ問題にも等しく当てはまる」と述べた。
劉氏は駐英大使を務めた経験がある。
中国は25日夜に国連安全保障理事会でロシアのウクライナ侵攻の非難決議案に棄権しており、このタイミングでの劉氏の発言は際立つものとなっている。
決議案にはインドとアラブ首長国連邦(UAE)も棄権した。ロシアは拒否権を行使した。
この数日間、中国はロシアの侵攻に対する非難を避け、平和と外交を呼びかけていた一方で、米国に対しては「火に油をそそいでいる」と批判していた。
中国の張軍・国連大使は25日、安保理のあらゆる行動は「火に油を注ぐのではなく、真に危機の緩和に資するものであるべきだ」と述べていた。