キエフのクリチコ市長、我々は「民主国家の未来のために戦っている」
(CNN) ウクライナ首都キエフのクリチコ市長はCNNの取材に応じ、国を守ろうとする市民を誇りに思うとともに、これからの戦いは未来を懸けたものになるとの考えを示した。
キエフがロシア軍からの絶え間ない攻撃にさらされる中、クリチコ氏は同軍を「ロシア侵略部隊」と呼んでいる。
「昨晩は毎時間爆発の音がした。4日続けて夜中だ。みな神経質になり防空壕(ごう)で長い時間を過ごしている」とクリチコ氏は語る。
ウクライナ兵は「英雄」であり、軍や武器を持って首都防衛に立ち上がった市民を誇りに思うと述べ、「数千人の市民がやってきて市民防衛を築いた。武器を手にして我々の家を守り、家族を守り、未来と国を守る準備ができている」と語った。
さらに「我々は戦って国と家族のために死ぬ覚悟ができている。なぜならここが我々の家だからだ。これは我々の未来であり、誰かが我々の家に入り込み、我々から未来を奪おうとしている」と続けた。
キエフがいつまでロシア軍の侵攻に持ちこたえられるか、答えは「用意できていない」としつつも、それは「非常に長い時間」になるだろうと語った。
ロシアのプーチン大統領へのメッセージでは、ウクライナはかつてソビエト連邦の一部だったが、ロシアにはもう戻りたくないと発言。「自分たちの未来は民主主義の、近代的な欧州の国だ。そこに議論の余地はない。それが我々の目標であり、我々はそのために戦っている。国のために戦っている。夢のために戦っている」と述べた。
クリチコ氏は元ボクシング世界ヘビー級王者で「鉄拳博士」として知られていた。2014年からはキエフ市長を務めている。