ウクライナで民間人102人死亡、304人負傷 国連
(CNN) 国連のグリフィス人道問題担当事務次長・緊急援助調整官は2月28日、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の集計を基に、ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナでこれまでに民間人少なくとも406人の死傷が報告されたと明らかにした。このうち死者は少なくとも102人。
グリフィス氏はスイスのジュネーブからテレビ電話を通じて国連安保理で発言し、報告された死傷者の多くはまだ確認が済んでいないため、実数はこれよりも「はるかに多い可能性がある」と述べた。
グリフィス氏は「状況は厳しく、さらに悪化する可能性がある」と説明。空からの攻撃や市街地での戦闘で重要な民間インフラが損傷し、医療や電気、水、衛生などの必要不可欠なサービスに支障が出ていると述べた。
グリフィス氏によると、ウクライナでは現在119の人道団体が活動しているものの、軍事行動により支援を提供する能力が制限されているという。
同氏はまた「紛争が深刻な日でも紛争当事者が人道支援者や移動の保護を保証すること」を求め、「紛争が沈静化するのを待っていてはならない」と訴えた。