世界の大気汚染、WHOの新基準では全対象国が不合格
IQエアは世界6000以上の都市について、大気汚染の年間平均値を分析した。青のマークが最高で、PM2.5濃度の年間平均がWHOの基準を満たす都市。最低は紫のマークで、基準の10倍を上回った都市。
PM2.5は大気中に浮遊する極めて小さく危険な粒子。吸い込むと肺の奥深くまで到達し、血液中に取り込まれる。発生源としては化石燃料の燃焼、砂嵐、森林火災などが挙げられ、喘息(ぜんそく)や心臓病、呼吸器疾患との関連が指摘されてきた。
WHOによると、2016年には大気汚染関連で、平均寿命より早く亡くなる早期死亡者が420万人報告された。現行の指針がこの時に適用されていれば、死者は330万人近く減らすことができたはずだと、WHOは推定している。