マリウポリ行きの避難バス車列、ロシア軍が妨害か
(CNN) ウクライナのベレシチューク副首相は5日、南東部の港湾都市マリウポリへ向かっていた避難バスの車列がロシア軍に通行を阻止され、送り帰されたとする声明を出した。
ベレシチューク氏がSNS「テレグラム」に投稿した声明によると、赤十字国際委員会(ICRC)の誘導で2日に南部ザポリージャを出発したバス7台が4日、マリウポリの西側に位置するロシア支配下の町で足止めされた。
拘束されたICRCのスタッフは交渉の結果、同日夜に解放され、ザポリージャへ送り帰されたという。
ベレシチューク氏は声明で、ロシア軍は上層部の約束に反し、外部からマリウポリへの進入を阻止していると非難した。
マリウポリではロシア軍の包囲が続いている。ボイチェンコ市長は4日、同市が人道的大惨事の瀬戸際にあると主張。10万人以上の市民が避難を必要としているが、人道回廊を開設するとしたロシア側との合意にもかかわらず、避難バスは1台も到達していないと訴えた。