ロシア、対ウクライナ勝利の期限は5月9日 欧州当局者
(CNN) ウクライナに侵攻したロシアは「自らに課したプレッシャー」にかられつつ、来月9日までに何らかの形での勝利を達成しようとしている。欧州の当局者2人が明らかにした。
5月9日は、ロシアが第2次世界大戦での対ドイツ勝利を祝う日として知られる。
従来、ロシアではこの日に赤の広場で軍事パレードが行われ、プーチン大統領が演説する。同日まで1カ月となった状況で、ロシアは自軍を再編し、ウクライナ南東部に移動させていると、上記の当局者らは説明。局地的な勝利という形で一定の成果をあげようとしていると指摘した。
同国の領土を広範に制圧するのと比較すればはるかに限定的な目標だが、少なくともこれだけのものを獲得したと確実に発表できるようにすることがロシア側の関心事になっているのは明らかだと、当局者らは述べた。
また期限が切られていることのプレッシャーからロシア軍が誤りを犯す可能性にも言及した。同軍はすでに、兵站(へいたん)や士気の問題に直面している。
政治的な理由でスケジュールに追われる状況は結果的に軍事上の大変な困難をもたらすだけでなく、より多くの残虐行為を引き起こす恐れもあると、これらの当局者らは懸念を示した。