マリウポリで化学物質攻撃の情報、未確認も「真剣に受け止めるべき」と当局者
(CNN) ウクライナ南東部マリウポリで何らかの化学物質による攻撃が行われた可能性があるとの情報が11日に浮上した。ゼレンスキー大統領は同日夜の演説で、その可能性を真剣に受け止めるべきだとの考えを示した。
ただしマリウポリ当局者の1人は、化学物質による攻撃はまだ確認されていないとしている。
ゼレンスキー氏は演説で、ロシアが包囲下にあるマリウポリへの攻撃を強化する準備を進めている可能性があると指摘。「占領者の報道官の1人は、マリウポリの防衛隊に対し化学兵器を使用する可能性があると述べた。我々はこれを可能な限り真剣に受け止めている」とした。
これに先立ち、マリウポリ市長の顧問はテレグラムで、化学物質による攻撃が行われた可能性があるとの情報は未確認であり、詳細把握や解明はこれからだと述べていた。
英国のトラス外相も同日、マリウポリで化学物質が使用された可能性があるとの情報について「パートナー国と緊急に」調査しているとツイートした。
CNNはマリウポリで何らかの化学物質を使用した攻撃があったことを独自に検証できていない。
CNNの現地取材班は今のところ、そうした攻撃の証拠を目にしておらず、攻撃の裏付けとなるマリウポリからの画像も確認していない。