日本、ロシアの巡航ミサイル発射試験に「懸念」 日本海で実施
(CNN) 林芳正外相は15日の記者会見で、ロシア軍が日本海で巡航ミサイルの発射試験を実施したことを受け、日本政府がロシア政府に「懸念を申し入れた」ことを明らかにした。
林氏はロシアについて、現在の情勢下においては「北東アジアの緊張を高めるような行動は控えるべき」との認識を表明した。またロシアによるウクライナへの侵略を強く非難することを改めて強調。「国際秩序の根幹を揺るがす行為」だと指摘した。
これに先駆け岸信夫防衛相は、ロシア側が極東地域での軍事力の誇示を意図していたとの見方を示唆。海上戦力の近代化を内外に示したい意向もあったとした。
ロシア国防省は13日、同国軍の潜水艦2隻が巡航ミサイル「カリブル」の日本海海中からの発射実験を成功させたと発表した。フェイスブックの公式ページで明らかにした。
カリブルは目標物に命中した。この訓練には15隻を超える艦船が参加したという。
発射試験が行われた際、日本海では海上自衛隊と米海軍の「エイブラハム・リンカーン」空母打撃群とが共同訓練を実施していた。