銃や刃物で襲撃 3人死亡、4人重軽傷 テロ事件か イスラエル
エルサレム(CNN) イスラエル中部のエラドで5日、テロとみられる襲撃事件があり、少なくとも3人が死亡、4人が負傷した。5日はイスラエルの独立記念日だった。
警察によると、容疑者2人のうち1人がライフル銃を発砲し、もう1人は刃物で被害者に襲いかかった。
容疑者はまだ拘束されておらず、警察は周辺の道路に検問所を設置し、ヘリコプターも動員して現場から逃走した車両の行方を追っている。
負傷者のうち2人が運ばれた病院によると、1人は重体、もう1人は重傷を負っている。
死亡した3人はいずれも40代の男性だった。
救急隊によると、この事件で60歳と35歳の男性が重傷を負い、40代の男性が中程度のけがをした。23歳の男性は襲撃犯と争って軽傷を負った。
イスラエルやパレスチナ自治区ヨルダン川西岸では、ここ数週間で銃撃などの事件が相次ぎ、3月22日以来、数十人が死亡している。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、5日の襲撃をテロ事件として非難する声明を発表した。
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長も同日発表した声明で、「パレスチナとイスラエルの民間人殺害は、状況の一層の悪化にしかつながらない」と非難。ユダヤ人入植者がこの事件を口実として、パレスチナ人を攻撃することがあってはならないと牽制(けんせい)した。
一方、イスラム組織ハマスは、エルサレムにある聖地アルアクサ・モスクをめぐる衝突と関連付け、今回の襲撃を「勇敢な英雄的行動」と称賛した。