テロ組織に「資金提供していない」 スウェーデン首相が反論
(CNN) スウェーデンのアンデション首相は25日、首都ストックホルムで行われた記者会見で、スウェーデンは「テロ組織に金を送っていない」と述べた。スウェーデンは先ごろ、北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を正式に行ったが、トルコがスウェーデンの加盟をめぐって主張した意見に反論した形だ。
アンデション氏は、スウェーデンのNATO加盟に対してトルコが抱いている懸念を払しょくする取り組みの一環として、トルコとスウェーデンの対話が行われていると述べた。
トルコのエルドアン大統領は今月に入り、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に反対するとの考えを明らかにし、両国がクルド人の「テロ組織」の滞在場所となっていると非難していた。
アンデション氏は、トルコとスウェーデンの両国が「リストを精査して議論を行い、メディアによる報道や他の場所からの声明などで不透明だった事柄について整理を行う」と述べた。
アンデション氏は、スウェーデンは資金援助や武器の売却を行ってはいるが、テロ組織に金や武器を送ることはないと強調した。
記者会見には欧州連合(EU)のミシェル首脳会議常任議長も同席した。ミシェル氏は状況をこれ以上複雑にしないためにあらゆる発言は控えたかったとしたものの、スウェーデンとフィンランドによるNATO参加の決断という「重要な一歩」に対するEUの支持を表明したかったとした。