サル痘、欧米など23カ国で257人の感染確認 WHO

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サル痘のウイルス粒子の電子顕微鏡画像/Cynthia S. Goldsmith, Russell Regner/CDC/AP

サル痘のウイルス粒子の電子顕微鏡画像/Cynthia S. Goldsmith, Russell Regner/CDC/AP

(CNN) 天然痘に似た症状が出るウイルス性疾患「サル痘」の発生状況について、世界保健機関(WHO)は29日、サル痘を風土病とする地域以外の23カ国で計257人の感染が確認され、約120人が疑い例として報告されていると発表した。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国内では27日までに8州で12人の感染者が見つかった。

これらの国で死亡例は報告されていない。

サル痘が風土病となっているアフリカ中西部では、昨年12月中旬から先月末までの間に1365人が感染、69人が死亡したとされる。

WHOによると、西アフリカで過去5年間に死亡した少数の患者は、低年齢または未治療のHIV(エイズウイルス)感染という要因があった。

サル痘の集団発生が広域に分散して見つかった例は過去になく、世界的な公共保健上のリスクは中程度とされる。今後、幼い子どもや免疫不全患者など高リスクの集団に感染が広がり始めた場合は、公共保健上のリスクもさらに高まる恐れがあるという。

WHOは医療現場に対し、発疹や発熱などの症状がみられる患者には検査を実施するよう呼び掛けた。

一方、集団感染の大半は男性同士の性交渉が発端とされることから、感染者への差別や偏見を極力防止する必要があると強調した。サル痘は性感染症ではないが、発疹中の性交渉でうつる可能性がある。

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