ウクライナ軍、セベロドネツクから即撤退の予定なし 参謀本部
(CNN) ウクライナ軍の幹部は首都キーウ(キエフ)での記者会見で、東部ルハンスク州セベロドネツク市では激しい戦闘が続いており、現時点で同市から撤退する予定はないと表明した。
参謀本部作戦局の幹部、オレクシー・フロモウ氏は「我が軍の撤退に関して言えば、セベロドネツクの防衛に当たる兵士は現時点でそうした任務を負っていない。これらの部隊は利用可能な全ての戦力と手段、資源を駆使して我々の任務を遂行する」と述べた。
ただ、フロモウ氏はセベロドネツクが敵の手に落ちる危険性はあると認め、セベロドネツクが制圧された場合には、河岸沿いで防衛を行ったり都市部から戦ったりせざるを得なくなるとの認識を示した。
セベロドネツク近郊にはシベルスキードネツ川が流れていて、隣接するリシチャンスク市との間を隔てている。
フロモウ氏は「敵は我が軍を包囲しようとしている」と指摘。「軍要員および部隊全体が実施するすべての活動、すべての行動の目的は、ただ一つの計画を実行することにある。現時点の参謀本部の計画ではセベロドネツク地域から撤退する必要はない」としている。