ウクライナの来年の穀物収穫は40%減 農業担当高官
(CNN) ウクライナのタラス・ビソツキー農業政策・食料副大臣は9日、現在進行中のロシアの侵攻により、来年のウクライナの穀物収穫量は最大40%減る可能性があるとCNNに明らかにした。
「耕地面積の25%を失った。もちろん、量的にはそれ以上だ。来年の収穫量は前年のほぼ半分になると予想している。前年比35〜40%減、量にして約3000万トン減る」とビソツキー氏は述べた。
同氏はまた、ロシア軍が支配する地域で推定50万トンの穀物がロシアに盗まれたと指摘した。
ロシアのラブロフ外相は8日、ウクライナからの穀物輸出に関する問題は解決できるものの、船舶の安全な航行を確保するためにウクライナが海域の機雷を撤去する必要があると述べた。
それに対しビソツキー氏は「それは真実ではない。問題はロシア軍艦だ。今のところ、ロシアは民間船舶が安全にウクライナの港に出入りすることを許していない」と述べてラブロフ氏の発言に反論した。
また、機雷はすぐにでも撤去できるが、そのためには戦争が終わるか、何らかの形で停戦する必要があると指摘した。
「もし我々が勝利を収め、戦争が終結すれば、もちろんかなり早く撤去できる」と述べ、物理的には複雑なプロセスではないが、進行中の戦争を含む他の障害に左右されるとした。
「ウクライナは、国際的な食糧安全保障に必要な食糧を供給するために、すべての義務を果たす準備ができている。つまり、ロシアは戦争を止めるべきということだ」とビソツキー氏は述べた。
ウクライナはまた、ロシアが黒海に機雷を設置したことを非難している。