ロシアと「天秤にかけるな」とドイツに苦言、ウクライナ大統領

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(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ドイツに対しウクライナとロシアを天秤(てんびん)にかけるような姿勢はやめ、ウクライナへの支援を明確にする政策を進めるべきとの見解を示した。

ドイツのテレビ局ZDFとの会見で表明した。ゼレンスキー氏はドイツの指導者にはウクライナとの関係について一定の疑念があると考えているとし、ショルツ首相の就任に由来するものでなく、新たな兆候でもないと指摘。

その上で、ウクライナに対するこの懐疑論は同国の欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への将来的な加盟に主に根差していると判断しているとした。

ウクライナ大統領府が配布した会見内容によると、ゼレンスキー大統領は「我々にはショルツ首相がウクライナを支える明確な方向性を示すことが必要」と強調。

「ウクライナとロシア、どちらに優先権を与えるのかをドイツは選ばなければならない」とし、「ドイツ国民は既に選択したと判断しているが、多くの異なる試練に直面する指導者にとっては常に困難な問題となる」と説明。理解は出来るとしながらも、「ドイツ政府の選択を非常にあてにしている」と説いた。

ロシアによる侵攻を受けドイツはウクライナへの兵器供与で当初は慎重な姿勢だったが、最後には重火器の供与にも踏み切っていた。ただ、ウクライナの指導部内にはドイツのあいまいな言動や兵器引き渡しの遅さへの不満がくすぶっているとされる。

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