弾道ミサイル迎撃システム、実験成功を発表 中国
韓国ソウル(CNN) 中国国防省は、19日夜に国内で弾道ミサイル迎撃システムの実験を行い成功したと発表した。
国防省によれば、今回実験した迎撃システムは地上配備型。防衛を目的としたもので、いかなる国も標的としていないとしている。
弾道ミサイル迎撃システムは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを含むミサイルの迎撃のために飛翔(ひしょう)体を使用することで、攻撃の脅威から国を守ることを目的としている。一部の専門家によれば、迎撃システムは、飛んでいる銃弾を別の銃弾で撃ち落とすことに似ているという。
国営メディアの環球時報によれば、地上配備型の迎撃システムの実験が行われたのは知られているもので6度目となる。中国は2010年からこうした実験を繰り返しており、通常は数年ごとに実施している。
国営メディアによれば、最後に実験が行われたのは21年2月だった。
今回の実験は地域の緊張が高まる中で行われた。北朝鮮は最近、短距離ミサイルやICBMとみられるミサイルの発射試験を繰り返し行っている。米韓当局者は、北朝鮮の核施設での活動再開について、北朝鮮がいつでも核実験を実施できることを示唆していると警告している。北朝鮮が最後に核実験を行ったのは17年だった。
韓国では5月に新大統領として尹錫悦(ユンソンニョル)氏が就任した。尹氏は北朝鮮に対して、より厳しい姿勢で臨む考えを明らかにしている。