北京市、住民に新型コロナワクチン接種を義務付け 中国初
香港(CNN) 中国・北京市は6日、公共の施設に入る場合、住民に対して新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付けると発表した。一般市民に対するワクチン義務化は中国で初めて。感染力の高いオミクロン株変異系統の封じ込めを図るのが狙い。
北京市の保健当局者によれば、住民は11日から、映画館や図書館、博物館、ジム、競技場、トレーニングセンターなどの公共施設に入場する際には、ワクチン接種証明の提示が必要となる。
当局者は、ワクチンに「適していない」人々については、こうした要請は免除されると述べたが、免除されていることをどのように証明するかについては明らかにしなかった。
海外でワクチンを接種した人々が、今回の要請を満たしているのかどうかも不明。ワクチンの接種証明のために使われる中国のシステムでは現在のところ外国製のワクチンを認めておらず、海外でワクチンを接種した人は登録が行えない。
定員に制限がある場所や予約が必要な場所はワクチン接種を行った利用者の入場を優先させることが義務付けられる。
当局者は、レクリエーション施設など高齢者向けの活動を提供する施設を訪問する高齢者はできるだけ早く接種を受ける必要があると述べた。
北京市では、変異系統「BA.5.2」が3件、報告されていた。陝西省西安市では、BA.5.2の感染者が急増したことを受けて、娯楽施設やスポーツ施設が閉鎖されたほか、飲食店は持ち帰りと配送にサービスが限定されている。