黒海漂流中のタンカーにロシアのミサイル着弾、ディーゼル燃料が船内に
(CNN) ウクライナ軍は、黒海を漂流していたタンカーにロシア軍の巡航ミサイルが着弾したと発表した。
ウクライナ軍の南部作戦司令部によると、巡航ミサイル「KH―31」2発が発射され、うち1発がモルドバ船籍のタンカー「ミレニアル・スピリット」に命中した。
同タンカーは、ロシアのウクライナ侵攻開始後間もなく、南部オデーサ沖で被弾して乗員がいないまま漂流していたが、船内にはディーゼル燃料が残っていた。
「同船は最初に被弾した時点で500トン以上のディーゼル燃料を積んでおり、航路が封鎖されたために、乗員がいないまま4カ月間海上を漂流していた。いわば環境の時限爆弾のような状態だった」と南部作戦司令部は説明している。
今回のミサイル着弾で同タンカーが沈没したのかどうかは分かっていない。
司令部によると、2発目のミサイルは海上で自爆した。