「ロシアに領土は渡さない」 ウクライナ・ゼレンスキー大統領
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、CNNのインタビューで、自国の土地をロシアに譲る気はなく、戦争を終わらせるための外交交渉に領土の譲歩は含まれないとの立場を堅持していると語った。
「ウクライナ人は自分たちの土地を手放し、これらの領土がロシアに属することを受け入れるつもりはない。これは我々の土地だ」と、ゼレンスキー氏はCNN番組「ザ・シチュエーション・ルーム」で7日に放映された独占インタビューで語った。
「我々はそれを証明するつもりだ」と同氏は付け加えた。
ロシアのウクライナとの戦争はすでに4カ月以上続いており、どちらの側もすぐに引き下がる気配はない。ウクライナの初期の抗戦により、ロシアは首都キーウ(キエフ)を攻略するという当初の目的を縮小せざるを得なくなり、ロシア軍は目下、ウクライナ東部の領土を奪うことに注力している。ロシア軍は現在、ルハンスク州の大部分を占拠し、ドネツク州の都市に圧力をかけている。
CNNは先週、米国とその同盟国がウクライナに今後提供する威力のある洗練された兵器をもってしても、開戦以来ロシアに奪われた土地をすべて取り戻すことができるという確信をホワイトハウス高官が失いつつあると報じた。
ゼレンスキー氏は、ロシアが「ルハンスク地域のほぼ全域」を支配していることを認め、ウクライナ軍は現在「この地域の郊外で戦っている」と述べた。大量の兵力損失を避けるために撤退した、と同氏は説明した。
「ロシアがそこで一体何を支配しているのか理解できない。彼らは町や学校を破壊した。彼らはがれきを占領しているのか」とゼレンスキー氏は皮肉った。